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WoW Tapesのビジョン:ノマドの旅から、シネマティックな物語へ

更新日:1月30日

今回は、アイデアを印象的な映像表現へと昇華させる、イタリアのクリエイティブスタジオ「Wow Tapes(ワウ・テープス)」にお話を伺いました。世界を旅する4人のデジタルノマドの経験から誕生したWow Tapesは、現在、映像制作とデジタルブランディングを軸に、国際的な視点とイタリア文化の奥行きを融合させたクリエイティブスタジオへと成長しています。ローカルからグローバルまで幅広い市場で活動し、常に「心を動かす体験」を生み出すことを目指しています。このたびムゲン・リンクスは、Wow Tapesとのパートナーシップを締結しました。創造性の可能性をさらに広げる新たなプロジェクトに、共に挑戦していけることを楽しみにしています。

Wow Tapesは、4人のデジタルノマドが世界を旅するところから始まったそうですね!その冒険的なスタートは、どのようにしてローマを拠点とするスタジオへと発展したのでしょうか。

シモネ:Wow Tapesの始まりは、イタリアとはまったく別の場所でした。4人のデジタルノマドが旅をしながら撮影し、映像表現を模索する日々。その中で少しずつ、自分たちならではのクリエイティブの形が見えてきました。そして、そのエネルギーをより体系的なものにしようと決め、スタジオとして活動するようになったんです。

©️ Wow Tapes
©️ Wow Tapes

最終的に拠点をローマに定め、世界で培った経験とイタリア文化の深みを掛け合わせながら、国内外のプロジェクトに取り組んでいます。

まさに旅そのものですね。「Wow Tapes」という名前も、とても直感的で印象に残ります。ぜひ、その名前に込めた想いや由来を教えてください。

シモネ:名前は、本当に何気ない瞬間から生まれました。初期の編集作業で、今振り返るとかなりラフな映像だったのですが、ヴィンテージのフィルムテクスチャを試していたときに、誰かが冗談で「このテープ、WOWだね」と言ったんです。それがそのまま残りました。何かが“ハマった”瞬間に感じる、あの直感的な驚き。それこそが、僕たちの目指すものです。「Wow Tapes」という名前は、フォーマットに関係なく、見る人の心に“WOW”を生み出すという、シンプルな使命を思い出させてくれます。

「Awe」(=畏敬や感嘆)という言葉が、Wow Tapesのクリエイティブの根幹にあるように感じます。Wow Tapesにとって「awe」とは、どのような概念なのでしょうか。

©️Wow Tapes
©️Wow Tapes

シモネ:僕たちにとって「awe」とは、単なる感情やマインドセットではありません。それは、物事の見え方が一瞬で切り替わり、次の行動へと人を動かす「マインドスイッチ」だと考えています。その瞬間を生み出すために、僕たちはコンセプト、ビジュアル、ストーリーテリングを通して、常に探求し、体験し、実験を続けています。

そうして生まれる作品は、情報を伝えるだけのものではなく、人が場所やアイデア、ブランドを「どう感じ、どう捉えるか」そのものを変えていくものです。驚きが一過性のリアクションで終わるのではなく、やがて“姿勢”や“視点”へと変わっていく――そのプロセスこそが、僕たちの仕事だと思っています。

日本は、まったく異なるクリエイティブ環境だと思います。刺激的ですか?それとも難しさの方が大きいでしょうか。

©️Wow Tapes
©️Wow Tapes

シモネ:日本は、刺激的であると同時に挑戦でもあります。超近代的な都市から、深く根付いた伝統文化まで、ビジュアル表現の宝庫です。一方で、日本の制作現場で求められる正確さや段取り、文化的な繊細さは、僕たち自身を大きく成長させてくれます。そうした要素と向き合うことで、より構造的に考え、細部にまで注意を払うようになりました。日本は、創造性とはアイデアだけでなく、「どう丁寧に実行するか」に宿るのだと教えてくれます。

日本の視聴者に向けて、どのように表現を調整しているのでしょうか。

シモネ:ブランドや地域、ターゲットごとに文脈は異なるので、ストーリーテリングは常に最適化しています。ブランディングやコンテンツをアートとして捉えつつも、その背後には必ず戦略的なメッセージがあります。

©️Wow Tapes
©️Wow Tapes

そのメッセージが、その文化の言語で語られる必要があるんです。だからこそ、リサーチし、耳を傾け、表現を磨いていきます。ただし、国や市場を超えて通じるものもあります。それが「awe」。驚きや感動は普遍的で、どこに届いても共鳴してくれます。

柔軟性もWow Tapesの強みですね。他のスタジオとの違いはどこにありますか。

シモネ:インディペンデントなスタジオとして、スピード感と柔軟性を保ちながら、クオリティは決して妥協しません。プロジェクトごとに最適なチームを組み、クライアントとも最初から直接関わります。余計なレイヤーはありません。そして何より、僕たちは「インパクト」に執着しています。ブリーフ以上のものを目指すのは、クライアントのためだけでなく、自分たちの仕事への愛情でもあります。限界を超えることは特別ではなく、僕たちにとっての基準です。

イタリアというルーツは、作品にどう影響していますか。

シモネ:イタリア人として、建築から不完全さ、混沌から美しさまで、日常的に“驚き”に囲まれて育ってきました。それが、物の見方や考え方、創り方に深く影響しています。強い美意識と直感的な語り、日常をシネマティックに変える文化。

それらが混ざり合い、僕たちの多分野的なアプローチが生まれました。真夏のジェラート、夕暮れの海岸、広場を行き交う人々——そうしたすべてが、映像やブランド、体験づくりの源になっています。


Wow Tapesらしさが最も表れている作品は何でしょうか。

シモネ:大きな節目となった作品は、2つあります。ひとつは、祖国へのラブレターとして制作した短編映画『Italia: Where WOW Belongs』。2018年に公開され、世界中で拡散されました。数えきれないほど映像化されてきたイタリアを、感情的かつ新鮮な視点で描いた作品です。もうひとつは、初の長編ドキュメンタリー『The Boy with the Book Under His Arm』。第二次世界大戦中、ナチスに捕らえられたイタリア兵の知られざる物語を、生存者ニルド・メニンの日記を通して描いています。監督でありWow Tapesの共同創設者は、彼の大甥にあたります。この2作品は、僕たちの技術、歴史、ルーツを最も強く結びつけています。

第二次世界大戦の生存者ニルド・メニン氏、とWoW Tapes共同創業者兼ディレクターのシモーネ・メニン氏
第二次世界大戦の生存者ニルド・メニン氏、とWoW Tapes共同創業者兼ディレクターのシモーネ・メニン氏

成功を測るうえで、最も大切にしていることは何ですか。

シモネ:僕たちは企画や制作の中核を担いますが、配信や運用までをコントロールしているわけではありません。だから、自分たちの手の届かない数字で成功を語ることはしないんです。 その代わりに大切にしているのは、クライアントとの関係性。信頼して任せてもらえること、次の課題を持って戻ってきてくれること、そして「また一緒にやろう」と言ってもらえること。それこそが、僕たちの仕事が本当に機能している証だと思っています。

特に印象に残っているプロジェクトの裏話を教えてください。

シモネ:これまでで、間違いなく一番“冒険”だったプロジェクトがあります。舞台はコスタリカのジャングル。古いスクールバスを改造した移動式オフィスで、1か月かけて国中を旅しました。そこは誰のものでもないのに、不思議と「自分たちが属している」と感じられる場所でした。その体験を、そのまま作品に落とし込んだのが『The Nameless Call』です。理屈ではなく、まずは僕たちが感じたものを、そのまま受け取ってもらえたら嬉しいですね。

©️ Wow Tapes
©️ Wow Tapes

Mugen Linksとの連携で、どのようなプロジェクトに挑戦したいですか。

シモネ:宇宙産業、スポーツ、ゲーム、観光など、ジャンルに縛られず、さまざまなブランドや企業、機関と協業していきたいと考えています。

Mugen Linksのサポートのもと、象徴的なヒーローキャンペーンや、一度見たら忘れられないようなブランドコンテンツを生み出していきたいですね。

今後、Wow Tapesはグローバル、そして日本市場でどのように進化していくと思いますか。

Wow Tapes Team
Wow Tapes Team

シモネ:クリエイティブエージェンシーとして成熟していくのはもちろんですが、映画やドキュメンタリー、シリーズ作品など、よりシネマティックな領域へと活動を広げていきたいと考えています。現在はローマとロンドンを拠点に、着実で持続可能な成長を続けています。そして次のスタジオは……東京かもしれませんね!

 
 
 

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